かたるべきこと

サブカル感想備忘録

レディプレイヤーワン感想

今日の金ローでやってたやつ。劇場で一回見たけど、画面の情報量が異常な映画なんで機会あったら見直したかったんで見た。ので、雑な感想書いていきんす。

 

youtu.be

ちなわしゃがなで同時視聴やってたんでコメしながら見た。梶田さん首お大事に。

 

一番グッときたポイントは、やっぱガノタゆえ「俺はガンダムで行く」ですわ。ハリウッド映画でガンダムが飛んだり跳ねたりってだけで誇らしい気持ちになる。

「時間制限付きでどんな巨大ロボにでもなれる」っていう激レアアイテムを使って変身した訳なんだけど、ダイトウがゲーマー人生最大最高の晴れ舞台で選んだのが初代ガンダムってのが泣かせてくれる。いわばアバターなんで、戦闘モーションがダイトウのスタイルなのも乙なもの。そんな中で決め技がビグザム突きなのも悪くない。得物がジャベリンじゃないのはご愛嬌。そんで視聴二周目にしてダイトウのバイザーに初代ガンダムのロゴが表示されてたのに気づいて胸が熱くなった。

俺が同じシチュエーションに置かれたら、ダイトウと同じ時間だけ悩んで「俺はターンエーガンダムで行く」って言うと思う。本当はリックドムⅡ(コロニーカラー)で行くって言いたいのをこらえつつ。というのも見せる相手が全世界で、自分はガノタ代表な訳ですよ。となると選ぶ機体は知名度とスペック、そして思い入れが高次元でバランスしてないといけない。何を選んでもスペックが一律になると想定すると、量産機で大活躍はちょっとマイオナが過ぎるかなと。素手のザクⅡならドアンが乗ってる体で許されるかもしれんけど。……いやちょっと熱いな、いいぞ見たいぞ。

そう、完全に憶測だけどあの変身アイテムで変身したロボはゲームバランス的にもスペックとサイズ固定だと思う。縛りが巨大ロボだけだったらイデオンとかゲッターとかレオパルドンとかが悪さするし。

 

VRゲームが隆盛を極めてる近未来の話、と言われて連想するものといえば花沢健吾の漫画「ルサンチマン」、あと言わずと知れたソードアートオンライン。どちらもVR技術そのものよりは人工知能の方に重きを置いている作品で、VR世界で人がどう振舞うかの方を主眼としたレディプレと対照的かもしれない。ただまぁAI関連の話って主に倫理面で結論が出せてない部分が多すぎて、エンタメにするにはまだ重い。ので、バッサリ切った判断はハリウッドらしいっちゃらしい。いつか人間が人工知能と結婚できるくらい世界が成熟したらそういう話も出てくるのかもしれない。

 

あと外せないのは映画のパロディ。シャイニングの世界の質感が異常過ぎた。ハリウッド式の全力オマージュ、もはやコラボレベルの映像再現というのはそれだけで価値がある。かつてドラえもんの「絵本入りこみ靴」で感じたワクワクを久々に体験させてもらった。

 

総括としてはとにかくエンタメ全開。映画・ゲームファンへのレイドイベントと評したマフィア梶田は的確だった。パビリオンの展示を開催時間いっぱい覗いて回るような感覚で見るのが正解だと思う。

 

もちろん映画の筋に関しては「結論それでいいんすか」とか「敵の組織が全体的にガバガバ」とか色々思うところはありつつも、その指摘が野暮になる程度には高品質なエンタメ映画だった。というかゲームに対する向き合い方について、全オタクが納得する答えをスピルバーグに出されたら面目丸つぶれだ。

タイトルにある通り、プレイヤーの一人として楽しむべき体験型映画なんだろう。イマイチ響かんかったなって人は心のSTARTボタンを押し損ねたんだ。

 

といったところで以上。そういえばツイッターガンダム系作品の公式アカウントが各々「俺はガンダムで行く」してたのが熱かった。